「伝統」というものは案外簡単に崩せるものだ…」と書かれた文章に出会ったことがる。
なるほど、と思いつつも…「伝統 」って何なのだろう…?
「伝統というものなど無意味」というようなことを言った指揮者もいた。
クラシック音楽の世界では、このところ「ピリオド楽器」という、作品が作られた時代の楽器を使用して、また、当時の奏法を研究して…という動きが活発。
「伝統」を守るというのは、単に、当時の「形」を継承していくことなのだろうか?
確かに、当時の「形」を探り、伝えていくことは大切だが、
本当の「伝統」とは、「精神的な継承」ではないかと考える。
そして、「先達への敬意」…これが大切じゃないかと…。
人間が生み育ててきた文化・芸術は、時代の変化とともにこの先どのように変わっていくのだろうか…?
もしかしたら、変わらない(精神的)ために 変わる・変える(形)ということも、現代社会には必要なのかもしれない。
正直、自分で何書いているのか分からなくなった…。
(2006年)