当時『ウィリアム・テル』序曲くらいしか縁のなかった私にとって、大学の合唱でやった『スターバト・マーテル』はロッシーニのイメージが変わるくらいインパクトは大きかった。
その演奏会では、仲のいい友達がソリストをつとめたこともあり楽しかった(宗教曲だから本当は楽しむものではないのだろうが…)。
そのロッシーニが、今の私と同じくらいの年齢の頃は、すでに一線から退いて悠々自適、美食の日々だったそうな…。
料理の名前に自分の名前が使われているくらいだから、相当なものだったのだろう。
そんな人生と『スターバト・マーテル』のような曲とのギャップがまた面白かったりする。
(2013年8月27日)