最近、「フォルテピアノ」の響きに惹かれている。
どうも、現代のピアノの響きが今の私の精神状態には刺激が強すぎるのだ…。
もちろん、現代のピアノによる演奏(最近は専らCDなのだが)を全く聴かないわけではなく、好きなものは繰り返し聴くし、近現代の作品などは当然そうだ。
ハイドン、モーツァルト(個人的には肌に合わない作曲家…)、ベートーヴェンなどの作品はフォルテピアノで聴く方が多くなった。最近はシューベルトに手を出し始め、スカルラッティに遡る。
スカルラッティなどは、チェンバロの方がいいのかも知れないが、このチェンバロの響きも、今の私には少々刺激が…。
だから、いうわけではないが、最近はバッハもチェンバロで聴くことはほとんどない。
しかし、いくらフォルテピアノの響きがいいからと言って、どんな演奏でもいい、というわけではもちろんない。
やはり、作曲家の想いに少しでも迫っているなぁ、と感じるものを選びたいものだ。
スカルラッティをフォルテピアノで、ということに異を唱える方もいるだろうが、
現代のピアノでも演奏するのだし、フォルテピアノしかない時代はそうするしかないでしょ?
そういう時代もあったのだ、と思えばまた楽しい、と思う。
(2015年5月12日)