音楽には「感情」と「理性・知性」いう2つの面からのアプローチが必要だなぁ、と最近よく思う。そのバランスの取り方が「個性」だ、とも。
これは、「演奏」という行為だけではなく、「作曲」という行為にも当てはまる。
ということは、選曲という過程においても、「感情」と「理性・知性」が問われることになるわけだ。
演奏する者としては、聴いていただく方の「感情」を揺さぶり、「理性」に何かしらを訴えることが大切であり、自らの「感情」「理性」をただ吐き出すだけ、ということはしたくないのだ。受け手がいてこそ音楽なのだ。
「カッコイイ」や「綺麗」も大切な要素ではある。直感も大切。しかし、それらをどう掘り下げるか、つまり、なぜカッコイイのか、綺麗なのかを探っていくことが演奏をより深いものにしていくのではないかと思う。
(2017年9月17日)