「音楽のことよく分からないのですが…」とおっしゃる方の評価ほど重いものはない、と思いながら仕事をしてきた。
「良かった」や「悪かった」、「好き」や「嫌い」がストレートに伝わってくるから。
それは、言葉だけではなく、場の空気となって伝わってくることもある。
そうした評価は時に、自らが信頼する人や師匠の下す評価以上に意味を持つこともあるのだ。
そして、それらに耳を傾けるだけの度量を持てるかどうか…、それがかなり重要だ。
「音楽を知らない人があれこれ言うな」という気持ちは持つべきでない。それは、自分が他者や他の事象を評価できる権利を放棄することに等しいのだ。
(2017年8月4日)