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「第6回国際行進曲作曲コンクール」本選を前に


 (2021年6月7日)

今週末(6月12日)に迫ってきた「第6回国際行進曲作曲コンクール」のファイナル。

まずは、世界的に厳しい状況にある中、このコンクールの開催を決断し、ここまで準備をしてくださった”Amici della Musica, Allumiere”の皆さんをはじめアッルミエーレ市当局、審査員の皆さんには心からの敬意と感謝を申し上げる次第です。

今の気持ちを正直にいうなら、本当に落ち着かない(笑)

現地へ赴くことができないというのも理由の一つではあるのだが、複雑な感情が入り乱れている、というところだ。ひとりこのモヤモヤを溜めておくのも他の仕事に影響しかねないし、健康にもよくないだろう(笑)

だから、少し書き留めておくことにしよう。


複雑な感情になる一つの要因は、昨年来のCOVID-19をめぐる状況にあることは確か。実は、この状況がなければ、このコンクールのことを知ることもなかったかもしれないのだ。

COVID-19のためにできた時間を作品(厳密にいうと、お蔵入りしていた作品の手直し)のために使うことができたのは幸運だったのかもしれないが、やはり手放しでは喜べない思いは確かにある。

一方で、とても身の引き締まる思いもある。私と同じカテゴリー(コンサート・マーチ)のファイナリストの方々(や、彼らのこれまでの作品)について知れば知るほど、彼らと肩を並べることがいかに光栄なことであるか…。

そして、主催者やアッルミエーレの皆さんにとって今回のコンクールがいかに特別なものであるか、ということを各種記事で知ったことも、身の引き締まる思いがする要因のひとつ。

生きていれば「想定外」なことは起こるものだ。ある意味、日本から応募があったことは、主催者も「想定外」だったかも知れない。が、ここまで真摯に対応していただいたのは本当にありがたかった。応募する前から、「コンクールは開催されますか?」や「”グレード”について教示してほしい」といった問い合わせをしていたのだが、そのひとつひとつに丁寧な回答をいただいた。アッルミエーレの皆さんには怒られるかも知れないが、もしかしたら、一度もお会いしたことのないMaestro Rossano Cardinali(このコンクールを牽引してきた方で、昨年10月没)の導きだったのかも、などと勝手に思っている。

「私の作品はどのように受け止めてもらえるだろうか?」という不安な気持ちは不思議とない。「何かを感じてもらえるだろう」という気持ちは結構強い(笑)

今週末、私はライブ中継を視聴することになるが、アッルミエーレの皆さんとともに過ごす時間は私の音楽人生にとって特別のものになると確信している。

「アッルミエーレの皆さん!初めまして!いつの日か必ず訪れたいと思います!ありがとう!」



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