Skip to content

カテゴリー: 未分類

『ディオニソスの祭り』のこと


(2020年11月21日)

 ベートーヴェンの生誕250年の陰に隠れてしまっているが、今年はフローラン・シュミット(Florent Schmitt)の生誕150周年にあたる。吹奏楽に関わる者にとっては避けて通れない作曲家のひとりだ。

 この記念の年を特に意識していたわけではないのだが、私はこの夏から『ディオニソスの祭り(Dionysiaques)』について少し調べていた。

デュラン社版スコアの最初のページ(1925年出版)

 この作品、「ギャルド ・レピュブリケーヌ吹奏楽団のために作曲された」とされている。国内はもとより、海外での認識もほぼそれで通っている。

 この説明(解説)でひとつ引っかかるのが、「ギャルド」がシュミットに委嘱したのか否かがはっきりしないことだ。私はずっと疑問に思っていた。

 シュミットの作品(出版譜)の多くには、タイトルの上か左側に献呈の辞が記されている(これは何もシュミットに限ったことではないだろう)。『ディオニソス』は1913年に作曲されてはいるものの、初演は1925年。その年にデュラン社から出版されているが、特に献呈の辞は記されていない(シュミットの他の管楽作品の出版譜には記されている)。もちろんこれだけで、何か結論が出せるというものではない。

 ちなみに、初演前の1917年にはシュミット自身の手による4手ピアノ版がデュラン社から出版されており、ここには レオン=ポール・ファルグ(Léon-Paul Fargue)という詩人への献呈の辞が記されている。

4手ピアノ(連弾)版(デュラン社版)

 疑問に思う理由がもうひとつあった。

 1973年から1997年まで「ギャルド」の楽長を務めたロジェ・ブートリー(Roger Boutry)のインタービュー記事を読んだ記憶だ。そこにはこう書かれてあった。

「『ディオニソス』はシュミットが全く自発的に書いたもので、演奏が難しいことから「ギャルド」が初演することになった。」(要旨)

 私がこの記事を読んだのはおそらく、高校生から大学生の時期。『バンドジャーナル』誌ではなかったかと思う。『バンドジャーナル』誌はほぼ毎月購読していた。

 「ギャルド」は1984年(私は高校3年生)に2度目の来日を果たした。私の故郷・福岡でも公演があり聴きに行った(会場は、大相撲も開催される「福岡国際センター」)。インタビューが掲載されていたとすれば、この年以降のことだろう(ブートリー在任中に数回来日している)。

 ということで、『バンドジャーナル』誌の赤井淳副編集長に「記事を見ることはできないか?」と、相談してみた。

 赤井副編集長はお忙しい中快く記事を探してくださった。しかし全く見当たらない…。「日本の吹奏楽の生き字引」ともいえる秋山紀夫先生(私も大学時代に随分お世話になった)にまで尋ねてくださったそうだが、秋山先生も、「そのような記事は全く記憶にない」とのこと。
(まさか、違う雑誌だったのか…?それとも私の全くの勘違い…?)
 お手を煩わせてしまったこと、本当に申し訳なく思っている。



 私は思い切って、「ギャルド」に直接尋ねてみることにした。

 フランスでもコロナ感染が続き楽団の活動もままならない中、少し時間はかかったが、丁寧に対応していただいた。

 結論を言うと、「記録が残っていないため解答不能」とのこと(作曲されたのが100年以上前のことだから、それはそれで仕方ない…)。
 ただし、「楽団のために作曲された」との認識ではあるようだ。

 私の疑問は解消されなかったのだが、思わぬ副産物が!

 「ギャルド」が現在使用している『ディオニソス』のパート譜を送ってきてくれたのだ。

 ブートリー体制下で「ギャルド」の編成は大きく変わった(サクソルン族の削減)のだが、それによりどのように楽譜に手が加えられているかを知ることができる。

 それら全てをここで公開することはできないのだが、パートによって、オリジナル(1925年出版)のパート譜を使っていたり、手書きされたものや、コンピューター浄書されたものがあったりと興味深い。スコアはオリジナルのままだという。

 今後時間を作ってじっくり調べてみようと思う。そして、可能な限りホームページの方で紹介できれば、と思っている。

 それにしても、「本家」の「ギャルド」でさえ今やオリジナルの編成で『ディオニソス』を演奏することができない状況にあることには少々寂しさも感じる。しかし、考えてみれば、私たちはバッハやベートーヴェンの作品を現代の楽器で演奏するのが当たり前だ(当時の楽器を使った演奏にも私は魅力を感じるが)。
 吹奏楽がこれからどのような変化を見せるかは正直わからないが、時代の変化に耐えうるだけの内容、価値を『ディオニソス』が持っていることだけは確かだ。大切にしていかねば。

No.410 フローランシュミット ディオニソスの祭り

新品価格
¥1,650から
(2024/3/8 23:38時点)

フローラン・シュミット ユモレスク 作品43 ディオニソスの祭り 作品62 【連弾】

新品価格
¥2,860から
(2024/3/8 23:40時点)

(Facebookへの投稿を一部加筆・修正の上転載しました。)



←【in Just】TOP

about sheet music of ” BE COOL ! “


Dear friends

Inquiries regarding the sheet music for “BE COOL !,” which will be performed at the “New Music Reading Sessions,” should be directed to the composer at.

k1006masakado@gmail.com

When inquiring, please include in the subject line “BE COOL ! ~ sheet music” .
And be sure to include your name and the name of your band in the body of the message.

Thank you very much.

Ken’ichi Masakado


Other published works can be purchased from the following websites
Golden Hearts Publications Global Store
Score Exchange
Sheet music direct

Bravo Music
Scomegna Edizioni Musicali s.r.l.


2022年


(2022年12月17日)
8月に下野竜也氏指揮/広島ウインドオーケストラの皆さまにより世界初演されましたToward the Blueの演奏動画が公開されました。
 8月23日 北九州ソレイユホール


(2022年10月11日)
八重奏曲『ラクリモーソ』の楽譜がGolden Hearts Publicationsさまから出版されました。
楽器編成/Fl, Ob, Cl, Bsn, A-Sax, T-Sax, Br-Sax, Cb
(演奏時間:約4分40秒)


(2022年10月5日)
10月2日(日)に開催された「ユリックス吹奏楽団コンサート」で客演指揮の機会をいただきました。


(2022年9月28日)
金管八重奏曲『トワイライト・グロウ』の楽譜がGolden Hearts Publicationsさまから出版されました2004年に作曲した、ジャズテイストを持った作品、2Tp 2Hn 2Tb 2Tubという編成です。 (演奏時間:約4分40秒)


(2022年8月17日)
Toward the Blue下野竜也氏指揮/広島ウインドオーケストラの皆さまにより世界初演されました。
 8月23日 北九州ソレイユホール
 8月25日 出雲市民会館 大ホール


(2022年8月17日)
『シャイニング・ソウル4』が8月27日と28日に、イタリアの「Musica Insieme」という若手音楽家(〜24歳)のためのバンド音楽キャンプのクロージング・コンサートで演奏されます。指揮は「国際行進曲作曲コンクール」芸術監督で審査委員長のマルコ・ソマドッシ氏です。


(2022年6月30日)
下野竜也氏指揮/広島ウインドオーケストラの皆さまが、8月に北九州と出雲での特別公演で『Toward the Blue』を取り上げてくださいます。今回が世界初演です。


(2022年6月1日)
行進曲「神宿る島より」(みあれマーチ )の演奏動画が公開されました(私が指揮した当日2度目の演奏の模様です)。


(2022年5月15日)
公益財団法人宗像ユリックス(福岡県)の委嘱による行進曲「神宿る島より」(みあれマーチ )が「九州管楽合奏団演奏会2022」において初演されました。


(2022年4月28日)
2008年に作曲した『Toward the Blue』がイタリアのScomegna Edizioni Musicaliさまから出版され、販売開始となりました。
「空をイメージしたコンサート・オープナーを」との要望を受け作曲したものです。


(2022年4月10日)
公益財団法人宗像ユリックス(福岡県)の委嘱による新作(行進曲)が、5月15日(日)、「九州管楽合奏団演奏会2022」において初演されます。指揮は中田延亮氏。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録5周年を記念した作品です。


(2022年4月1日)
大分県庁職員吹奏楽団定期演奏会2022」にて拙作『シャインイング・ソウル4』を指揮することになりました。この演奏が「日本初演」となります。


(2022年3月7日)
Red Maple音楽コンクール(2022年冬)」(カナダ・トロント/オンライン)の作曲(上級)部門で、『Prayer … and Visions』(ブラス・バンドのための作品)が「第3位」を受賞しました。


(2022年3月2日)
Rocky Mountain音楽コンクール(2022年冬)」(カナダ・トロント/オンライン)の作曲(上級)部門で、『シャコンヌ 〜唱歌「砂山」による』(クラリネットとピアノのための作品)が「第3位」と「聴衆賞」を受賞しました。


(2022年2月25日)
コンサート・マーチ「シャイニング・ソウル 2」
行進曲「ステップ・フォー・ステップ」
の2作品が、「Golden Hearts Publications」さまから販売開始されました。


(2022年2月20日)
Royal Sound音楽コンクール(2022年冬)」(カナダ・モントリオール/オンライン)の作曲(上級)部門で、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』が「第2位」を受賞しました。


(2022年2月10日)
1999年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲『行進曲「エンブレムズ」』の著作権が「一般社団法人全日本吹奏楽連盟」より返還されました。現在一般販売されていません。作品の管理は当面作曲者自身が行いますので、楽譜をご入用の方、あるいは編曲や改編等のご相談は当方宛て直接ご連絡ください。
「課題曲」版の楽譜はそのまま引き続きご使用できますが、本作品の著作権の管理は「一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)」に信託しておりますので、上演や録音・録画等に際しましてはこれまで通りのお手続きが必要です。


(2022年1月25日)
第1回 Tiziano Rossetti国際音楽コンクール」(スイス・ルガーノ/オンライン)の作曲部門で、『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』が「第2位」を受賞しました。



← back

2020〜2021年


2021年12月23日

トリニティ国際音楽コンクール」(カナダ・トロント/オンライン)の作曲(プロフェッショナル)部門で、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』と『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』の2作品が「金賞」を受賞しました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スクリーンショット-2022-01-29-1.57.53-1024x788.png

2021年7月20日

「第6回国際行進曲作曲コンクール “Città di Allumiere”」コンサート・マーチ部門「第2位」受賞曲『シャイニング・ソウル 4』の楽譜がイタリアのScomegna Edizioni Musicaliさまから出版され、発売開始となりました。
日本国内では”WBP Plus”さまが取り扱っています。詳しくはこちらから
また、音源を聴きながらスコアを閲覧できる「Video Score」も公開されています。


2021年6月22日

「第6回国際行進曲作曲コンクール “Città di Allumiere”」コンサート・マーチ部門「第2位」受賞についての特別インタビュー”Wind Bnd Press”さまに掲載されました。


2021年6月13日

イタリア・アッルミエーレで開催された「第6回国際行進曲作曲コンクール」において、拙作『コンサート・マーチ ”シャイニング・ソウル 4”』がカテゴリーA(コンサート・マーチ部門)の「第2位」となりました。詳細はこちらから。


2021年4月22日

書き下ろしの新作、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2021年4月16日

イタリアで開催されている「第6回国際行進曲作曲コンクール」でファイナリストに選出されました。詳細はこちらから。


2021年3月8日

「Wind Band Press」さまに寄稿、「スコアのしくみ:音楽を形づくる要素(4)テンポ(1)」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その6)というタイトルで公開されました。


2020年12月10日

「バンドジャーナル 」誌 2021年1月号(本日発売)の「コンサート・レビュー」に『広島ウインドオーケストラ 第54回定期演奏会』のレポートを寄稿しています。


2020年12月2日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『音楽はどのように聴取される? 〜音楽理論とともに知っておきたいこと」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その5)』というタイトルで公開されました。


2020年11月26日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『コロナ禍を私たちはどう生きたか~未来に残すそれぞれの記憶~:アンサンブル太陽さん(吹奏楽団)へのインタビュー』というタイトルで公開されました。


2020年10月26日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『プロとしての矜持を見た!広島ウインドオーケストラ第54回定期演奏会(2020/10/24)舞台裏レポート』というタイトルで公開されました。


2020年10月10日

「バンドジャーナル 」誌11月号(本日発売)の「TOPICS」に『アップデート』というタイトルで寄稿しています。


2020年10月5日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『「スコアのしくみ:音楽を形づくる要素(2)音の配置全般」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その4)』というタイトルで公開されました。


2020年10月1日

木管四重奏曲『牧歌 〜わすれなぐさの物語』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2020年8月11日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『スコアのしくみ:音楽を形づくる要素(1)拍子・調性」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その3)』というタイトルで公開されました。


2020年8月7日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『「スコアを読む前に&『感情を込めて』とは?」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その2)』というタイトルで公開されました。


2020年7月17日 

吹奏楽(アレンジ)『ジュ・トゥ・ヴ』(サティ作曲)の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり/スコア閲覧可能)


2020年6月4日

室内楽『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2020年5月20日

管楽器独奏&ピアノ作品『ヴォカリーズ1:こもりうた』(トロンボーンまたはユーフォニアム&ピアノ)と『ヴォカリーズ2:きぼう』(オーボエ&ピアノ)2作品の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(ともに試聴音源あり)


2020年5月13日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『「なぜスコアを買って勉強した方がいいの?」作曲家・指揮者:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方』というタイトルで公開されました。


2020年4月14日

4月9日に販売開始された『モノローグ 〜独奏ユーフォニアムのために』を、今村耀さんが録音、音源を提供してくださいました。(こちらから


2020年4月9日

モノローグ 〜独奏ユーフォニアムのために』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2020年3月19日

吹奏楽『行進曲「サリューテイション」』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり/スコア閲覧可能)


2020年2月4日

吹奏楽『メモリアル・マーチ「ニケの微笑み」』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり/スコア閲覧可能)



← back

パヌフニク『Symphonic Works Vol.4』:ウカシュ・ボロヴィチ 指揮 /ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

2021年3月23日 記

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

『アンジェイ・パヌフニク:Symphonic Works Vol.4』
【曲目】
1. 交響曲 第2番「悲歌の交響曲」
2. 交響曲 第3番「神聖な交響曲」
3. 交響曲 第10番
【演奏】
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)

この5月、アンジェイ・パヌフニク(1914~1991)の『交響曲第3番』がNHK交響楽団の公演で取り上げられるようです(尾高忠明指揮)。

この作曲家については、日本ではあまり知られているとは思えないのですが(同じポーランドの、同世代のルトスワフスキと比しても)、この不安の時代に彼の作品がどう受け止められるかは注目です。

彼の生涯については、こちらのサイトに簡潔にまとめてありますので、ぜひ!

私の「パヌフニク体験」は学生時代に買った一枚のレコードから始まります。

ボストン交響楽団創立100周年記念委嘱作品2曲を収録したレコード(小澤征爾指揮)です。私は、セッションズの作品が目的で購入したのですが、カップリングされていたパヌフニクの『シンフォニア・ヴォティーヴァ(交響曲第8番)』の方にすっかり魅了されてしまいました。それから、パヌフニク作品が収録されたCDを買い求めていくことになるのですが、特に彼自身が指揮したものは繰り返し聴いてきました。

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

独自の語法(確か、自らの音楽語法について書いた著書もあると思います)は、盟友でもあったルトスワフスキとは一味も二味も違ったものですが(”不確定”要素や実験的要素は皆無で、決して難解な音楽ではありません)、やはり、暗い時代を生き抜いた人の魂の叫びというものを感じざるを得ません。しかし、世の中を冷静に見つめる目、精神性というものも同時に感じます。そして、時折見える優しげな語り口の中には、ある種「冷徹さ」のようなものさえ見え隠れしているようにも思え、少々気持ちが重たくなることも…

ここに挙げた録音は、パヌフニクの没後に収録されたものですが、彼自身の指揮による録音ばかりで『交響曲第3番』を聴いてきた私にとっては、作品の持つ精神性がより際立った演奏になっているように思います。『第2番』、『第10番』も同様に高い精神性と冷徹さを感じます。

今年は没後30周年。時間を作って、しばらく聴いていなかった彼の作品群に耳を傾けてみようと思っています。

record review


「レビュー」と銘打ってはいますが、作曲家や作品、演奏家についての思い出話などが主になることもありますのでご了承ください。

また、ここでご紹介しました「音盤」のうち、廃盤になるなど現在入手困難なものもありますこともご承知おきください(2021年3月29日現在)



ゴールドベルク・ラスト・リサイタル(モーツァルト・ブラームス):シモン・ゴールドベルク(ヴァイオリン)/ 山根美代子(ピアノ)


シモン・ゴールドベルクの遺産(指揮者編)(シューベルト・シューマン):シモン・ゴールドベルク 指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団


シモン・ゴールドベルク・ラスト・コンサート:シモン・ゴールドベルク 指揮/水戸室内管弦楽団(2021年4月12日)


サン=サーンス『動物の謝肉祭』他:根本英子(ピアノ)他(2021年4月3日)


ブルックナー『交響曲第4番』:下野竜也 指揮/広島交響楽団 (2021年3月29日)


ベートーヴェン『ソナタ集』(1969年ベルリン・ライヴ):ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)(2021年3月26日)


パヌフニク『Symphonic Works Vol.4』:ウカシュ・ボロヴィチ 指揮 /ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(2021年3月23日)


プロコフィエフ『ピアノ・ソナタ集 2』:アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)


ショスタコーヴィチ『交響曲全集』:ドミトリー・キタエンコ 指揮/ ケルン・ギュルツェニッヒ管弦楽団


K. A. ハルトマン『葬送協奏曲』他:イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)/クリストフ・ポッペン 指揮/ ミュンヘン室内管弦楽団  他


Fur uns Ehrensache – Marsche(行進曲集):ロリン・マゼール、ズービン・メータ 指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管楽アンサンブル


マーラー『 交響曲第2番:復活』:ロリン・マゼール 指揮/読売日本交響楽団 他(2019年5月)


ライヴ イン 東京 1973:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)


my works


私の作品や仕事をご紹介します。

※一部の作品は出版社様のサイトやYouTubeで音源の試聴が可能です。


wind band (吹奏楽)※2025年11月19日更新


brass band (英国式ブラスバンド)


wind ensemble (管楽器中心の重奏曲)※2025年11月19日更新


solo & chamber music (独奏曲&室内楽曲)


arrangement & transcription (編曲)※2025年11月19日更新


contribution, criticism, & review (寄稿、批評、レビュー)


その他



contact

作編曲や演奏指導、執筆などのご依頼、お問い合わせは、以下のメールアドレスよりお願いいたします。

k1006masakado@gmail.com

●お願い

作編曲をご依頼の際は、初演予定日、編成、演奏時間、ご予算等をお知らせいただけますと幸いです。お知らせいただきました内容をもとに打ち合わせをさせていただきます(打ち合わせにお伺いすることも可能です)。

演奏指導は1回のみでも可能です。指導内容、料金等はお問い合わせください。別途交通費等をご負担いただく場合がございます。

「楽譜提供可能」の作品につきましては、有償でのご提供となります。全作品、日本音楽著作権協会(JASRAC)が著作権を管理しておりますので、手続上お届けまでにお時間をいただくことがあります。また、上演、録音、録画をされます際は別途使用料をJASRACにお支払いただきます(出版譜につきましても同様です)。

about me

正門 研一
Ken’ichi MASAKADO

1966年、福岡県春日市生まれ。

1989年、武蔵野音楽大学卒業(音楽学)。 在学中、音楽学を故武田明倫氏らに、和声及び対位法を宮本良樹氏に師事。

1997年、長野パラリンピック(1998年)ファンファーレ曲公募入選(佳作)。

1998年、第9回朝日作曲賞(吹奏楽曲)入選。
入選作、『行進曲「エンブレムズ』は、1999年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲に採用された。また、2009年と2013年には台湾の吹奏楽コンテストの指定曲(課題曲)に採用された。

以降、主に吹奏楽、管楽器の作品を中心とした作編曲活動を行なっており、作品は広島ウインドオーケストラや九州管楽合奏団など日本を代表するプロのアンサンブル団体から、全国のアマチュア団体に提供されている。さらに、作品の多くは日本とイタリアで出版されており、国内だけでなく欧米でも演奏されている。

2003年4月~2005年12月、北九州市消防音楽隊楽長。
在職中の2005年には、福岡県で開催された「第18回全国健康福祉祭(ねんりんピックふくおか2005)」の式典音楽を制作。

2006年1月~2017年3月、大分県警察音楽隊楽長。
在職中の2008年には、大分県で開催された「国民体育大会(チャレンジ!おおいた国体)」及び「全国障害者スポーツ大会(チャレンジ!おおいた大会)の式典音楽制作に携わったほか、両大会の開・閉会式で式典音楽隊の指揮を執った。

2021年、『コンサート・マーチ「シャイニング・ソウル4」』がイタリア・アッルミエーレで開催された「第6回国際行進曲作曲コンクール: Città di Allumiere」の「コンサート・マーチ」部門で第2位を受賞。
2023年には『コンサート・マーチ「シャイニング・ソウル3」』が同コンクール(第7回)にて「コンサート・マーチ」部門第1位、並びに「ロッサーノ・カルディナーリ・トロフィ」(総合一位)を獲得。
また、2021年には、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』と『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』が「第1回トリニティ国際音楽コンクール」(カナダ・トロント/オンライン)の「作曲(プロフェッショナル)」部門で金賞を受賞した。『巡礼:春 』は、同年の「ティツィアーノ・ロセッティ国際音楽コンクール」(スイス・ルガーノ/オンライン)でも第2位となった。

現在は大分市を拠点に、作曲・編曲、指揮活動を行うほか、国内外のコンクール審査員、研究、執筆活動も行なっている。



Born in Kasuga, Fukuoka Prefecture, Japan in 1966.
Graduated from Musashino Academia Musicae, Tokyo (musicology).

In 1998, “EMBLEMS, Militaly March” was selected the 9th Asahi Composition Award (wind music).
This piece wasselected for the required piece for the 1999 All Japan Band Competition.
It has also been selected as the test piece for the band competitions in Taiwan twice (2009 and 2013).

I was the music director and conductor for the Band of Kitakyushu City Fire and Disaster Management Department (2003~2005) and Oita Prefectural Police Music Band (2006~2017).
In 2008, produced ceremony music for the National Sports Festival and conducted the ceremony band and chorus.

I have composed and arranged numerous pieces primarily for wind orchestras and wind instruments.
My works have been provided to professional ensembles representing Japan, such as the Hiroshima Wind Orchestra and the Kyushu Wind Orchestra, as well as to amateur groups throughout Japan.
Furthermore, many of his compositions have been published in Japan and Italy, and are performed not only within Japan but also in Europe and America.

In 2021, “Shining Soul 4, Concert March” won the second prize at the “Concert March” category of the “6th International Composition Competition for Marches : Città di Allumiere” held in Allumierre, Italy.
In 2023, “Shining Soul 3, Concert March” was awarded first prize in the “Concert March” category of the same competition, and received the Rossano Cardinali Trophy (overall first prize).

Also in 2021, “Sonata meccanica ~ for Solo Euphonium” and “Pilgrimage : Spring ~ for Violin, Violoncello and Piano” won the gold medal at the “Trinity International Music Competition” held in Toronto, Canada.
“Pilgrimage : Spring” also won second prize at the “Tiziano Rossetti International Music Competition” held in Switzerland, in 2021.

Currently based in Oita City, in addition to my composing, arranging and conducting activities, I also serves as a competition adjudicator, researcher, and author.



music lab


個人的な考察や研究などを掲載しております。

(無断での転載等はお断りします。)


ゴセック作曲『古典序曲』をめぐって2025年4月3日 更新

「ピュタゴラスと鍛冶屋」の話(2021年3月2日 公開)

「シンコペーション」論(2020年10月21日 全文公開)

三拍子の話(現在、“column / essay”ページに掲載中)

「グルーピング」試論  〜行進曲「ワシントン・ポスト」を通して(準備中)

行進曲「旧友」を演奏して 〜リズム論(準備中)

上記以外につきましても、今後準備が出来次第掲載してまいります。



以下は、個人的な依頼により執筆、メモしたものです。

「ウィーン古典派」の時代 ~30歳期のベートーヴェンと同年齢期のハイドンの交響曲を通して見る時代様式 (2012年執筆)

(メモ)ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調作品125」 〜その「ジャンル史的立ち位置」 (2013年)