Skip to content

投稿者: kmasa1006

about sheet music of ” BE COOL ! “


Dear friends

Inquiries regarding the sheet music for “BE COOL !,” which will be performed at the “New Music Reading Sessions,” should be directed to the composer at.

k1006masakado@gmail.com

When inquiring, please include in the subject line “BE COOL ! ~ sheet music” .
And be sure to include your name and the name of your band in the body of the message.

Thank you very much.

Ken’ichi Masakado


Other published works can be purchased from the following websites
Golden Hearts Publications Global Store
Score Exchange
Sheet music direct

Bravo Music
Scomegna Edizioni Musicali s.r.l.


2022年


(2022年12月17日)
8月に下野竜也氏指揮/広島ウインドオーケストラの皆さまにより世界初演されましたToward the Blueの演奏動画が公開されました。
 8月23日 北九州ソレイユホール


(2022年10月11日)
八重奏曲『ラクリモーソ』の楽譜がGolden Hearts Publicationsさまから出版されました。
楽器編成/Fl, Ob, Cl, Bsn, A-Sax, T-Sax, Br-Sax, Cb
(演奏時間:約4分40秒)


(2022年10月5日)
10月2日(日)に開催された「ユリックス吹奏楽団コンサート」で客演指揮の機会をいただきました。


(2022年9月28日)
金管八重奏曲『トワイライト・グロウ』の楽譜がGolden Hearts Publicationsさまから出版されました2004年に作曲した、ジャズテイストを持った作品、2Tp 2Hn 2Tb 2Tubという編成です。 (演奏時間:約4分40秒)


(2022年8月17日)
Toward the Blue下野竜也氏指揮/広島ウインドオーケストラの皆さまにより世界初演されました。
 8月23日 北九州ソレイユホール
 8月25日 出雲市民会館 大ホール


(2022年8月17日)
『シャイニング・ソウル4』が8月27日と28日に、イタリアの「Musica Insieme」という若手音楽家(〜24歳)のためのバンド音楽キャンプのクロージング・コンサートで演奏されます。指揮は「国際行進曲作曲コンクール」芸術監督で審査委員長のマルコ・ソマドッシ氏です。


(2022年6月30日)
下野竜也氏指揮/広島ウインドオーケストラの皆さまが、8月に北九州と出雲での特別公演で『Toward the Blue』を取り上げてくださいます。今回が世界初演です。


(2022年6月1日)
行進曲「神宿る島より」(みあれマーチ )の演奏動画が公開されました(私が指揮した当日2度目の演奏の模様です)。


(2022年5月15日)
公益財団法人宗像ユリックス(福岡県)の委嘱による行進曲「神宿る島より」(みあれマーチ )が「九州管楽合奏団演奏会2022」において初演されました。


(2022年4月28日)
2008年に作曲した『Toward the Blue』がイタリアのScomegna Edizioni Musicaliさまから出版され、販売開始となりました。
「空をイメージしたコンサート・オープナーを」との要望を受け作曲したものです。


(2022年4月10日)
公益財団法人宗像ユリックス(福岡県)の委嘱による新作(行進曲)が、5月15日(日)、「九州管楽合奏団演奏会2022」において初演されます。指揮は中田延亮氏。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録5周年を記念した作品です。


(2022年4月1日)
大分県庁職員吹奏楽団定期演奏会2022」にて拙作『シャインイング・ソウル4』を指揮することになりました。この演奏が「日本初演」となります。


(2022年3月7日)
Red Maple音楽コンクール(2022年冬)」(カナダ・トロント/オンライン)の作曲(上級)部門で、『Prayer … and Visions』(ブラス・バンドのための作品)が「第3位」を受賞しました。


(2022年3月2日)
Rocky Mountain音楽コンクール(2022年冬)」(カナダ・トロント/オンライン)の作曲(上級)部門で、『シャコンヌ 〜唱歌「砂山」による』(クラリネットとピアノのための作品)が「第3位」と「聴衆賞」を受賞しました。


(2022年2月25日)
コンサート・マーチ「シャイニング・ソウル 2」
行進曲「ステップ・フォー・ステップ」
の2作品が、「Golden Hearts Publications」さまから販売開始されました。


(2022年2月20日)
Royal Sound音楽コンクール(2022年冬)」(カナダ・モントリオール/オンライン)の作曲(上級)部門で、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』が「第2位」を受賞しました。


(2022年2月10日)
1999年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲『行進曲「エンブレムズ」』の著作権が「一般社団法人全日本吹奏楽連盟」より返還されました。現在一般販売されていません。作品の管理は当面作曲者自身が行いますので、楽譜をご入用の方、あるいは編曲や改編等のご相談は当方宛て直接ご連絡ください。
「課題曲」版の楽譜はそのまま引き続きご使用できますが、本作品の著作権の管理は「一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)」に信託しておりますので、上演や録音・録画等に際しましてはこれまで通りのお手続きが必要です。


(2022年1月25日)
第1回 Tiziano Rossetti国際音楽コンクール」(スイス・ルガーノ/オンライン)の作曲部門で、『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』が「第2位」を受賞しました。



← back

2020〜2021年


2021年12月23日

トリニティ国際音楽コンクール」(カナダ・トロント/オンライン)の作曲(プロフェッショナル)部門で、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』と『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』の2作品が「金賞」を受賞しました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: スクリーンショット-2022-01-29-1.57.53-1024x788.png

2021年7月20日

「第6回国際行進曲作曲コンクール “Città di Allumiere”」コンサート・マーチ部門「第2位」受賞曲『シャイニング・ソウル 4』の楽譜がイタリアのScomegna Edizioni Musicaliさまから出版され、発売開始となりました。
日本国内では”WBP Plus”さまが取り扱っています。詳しくはこちらから
また、音源を聴きながらスコアを閲覧できる「Video Score」も公開されています。


2021年6月22日

「第6回国際行進曲作曲コンクール “Città di Allumiere”」コンサート・マーチ部門「第2位」受賞についての特別インタビュー”Wind Bnd Press”さまに掲載されました。


2021年6月13日

イタリア・アッルミエーレで開催された「第6回国際行進曲作曲コンクール」において、拙作『コンサート・マーチ ”シャイニング・ソウル 4”』がカテゴリーA(コンサート・マーチ部門)の「第2位」となりました。詳細はこちらから。


2021年4月22日

書き下ろしの新作、『ソナタ・メカニカ 〜独奏ユーフォニアムのための』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2021年4月16日

イタリアで開催されている「第6回国際行進曲作曲コンクール」でファイナリストに選出されました。詳細はこちらから。


2021年3月8日

「Wind Band Press」さまに寄稿、「スコアのしくみ:音楽を形づくる要素(4)テンポ(1)」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その6)というタイトルで公開されました。


2020年12月10日

「バンドジャーナル 」誌 2021年1月号(本日発売)の「コンサート・レビュー」に『広島ウインドオーケストラ 第54回定期演奏会』のレポートを寄稿しています。


2020年12月2日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『音楽はどのように聴取される? 〜音楽理論とともに知っておきたいこと」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その5)』というタイトルで公開されました。


2020年11月26日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『コロナ禍を私たちはどう生きたか~未来に残すそれぞれの記憶~:アンサンブル太陽さん(吹奏楽団)へのインタビュー』というタイトルで公開されました。


2020年10月26日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『プロとしての矜持を見た!広島ウインドオーケストラ第54回定期演奏会(2020/10/24)舞台裏レポート』というタイトルで公開されました。


2020年10月10日

「バンドジャーナル 」誌11月号(本日発売)の「TOPICS」に『アップデート』というタイトルで寄稿しています。


2020年10月5日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『「スコアのしくみ:音楽を形づくる要素(2)音の配置全般」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その4)』というタイトルで公開されました。


2020年10月1日

木管四重奏曲『牧歌 〜わすれなぐさの物語』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2020年8月11日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『スコアのしくみ:音楽を形づくる要素(1)拍子・調性」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その3)』というタイトルで公開されました。


2020年8月7日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『「スコアを読む前に&『感情を込めて』とは?」:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方(その2)』というタイトルで公開されました。


2020年7月17日 

吹奏楽(アレンジ)『ジュ・トゥ・ヴ』(サティ作曲)の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり/スコア閲覧可能)


2020年6月4日

室内楽『巡礼:春 〜ヴァイオリン、チェロとピアノのために』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2020年5月20日

管楽器独奏&ピアノ作品『ヴォカリーズ1:こもりうた』(トロンボーンまたはユーフォニアム&ピアノ)と『ヴォカリーズ2:きぼう』(オーボエ&ピアノ)2作品の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(ともに試聴音源あり)


2020年5月13日

「Wind Band Press」さまに寄稿、『「なぜスコアを買って勉強した方がいいの?」作曲家・指揮者:正門研一氏が語るスコアの活用と向き合い方』というタイトルで公開されました。


2020年4月14日

4月9日に販売開始された『モノローグ 〜独奏ユーフォニアムのために』を、今村耀さんが録音、音源を提供してくださいました。(こちらから


2020年4月9日

モノローグ 〜独奏ユーフォニアムのために』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり)


2020年3月19日

吹奏楽『行進曲「サリューテイション」』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり/スコア閲覧可能)


2020年2月4日

吹奏楽『メモリアル・マーチ「ニケの微笑み」』の楽譜が「ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ」さまから販売開始となりました。(試聴音源あり/スコア閲覧可能)



← back

第6回国際行進曲作曲コンクール”Città di Allumiere”                「コンサート・マーチ部門」ファイナリスト紹介


← 【column / essay】TOP


(2022年5月1日記)

2021年🇮🇹イタリアのアッルミエーレで開催された「第6回国際行進曲作曲コンクール”Città di Allumiere”」、その「コンサート・マーチ部門」のファイナリスト5作品をご紹介します。入賞以外の作品の順位は公表されておりませんので、お名前(Last Name)のアルファベット順にしております。

審査員
マッシモ・マルティネッリ氏(カラビニエリ吹奏楽団音楽監督/イタリア)
ヤコブ・デ・ハーン氏(作曲家/オランダ)
マルコ・ソマドッシ氏(作曲家・指揮者/当コンクール芸術監督/イタリア)


第1位
Dolomiti (Georges Sadeler / ルクセンブルク) 


第2位
Shining soul 4 (Ken’ichi Masakado / 日本)


ファイナリスト
IL CAPOBANDA (Walter Farina / イタリア)


ファイナリスト
Rebirth (Davide A. Pedrazzini / イタリア)


ファイナリスト
Take Away (Marco Tamanini / イタリア)



← 【column / essay】TOP

シモン・ゴールドベルク・ラスト・コンサート:       シモン・ゴールドベルク 指揮/水戸室内管弦楽団

2021年4月12日 記

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

【曲目】
バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
ヒンデミット:弦楽のための5つの小品Op.44-4(器楽合奏のための学校用作品Op.44より)
ハイドン:交響曲第82番ハ長調「熊」
(アンコール)ハイドン:交響曲第82番「熊」より終楽章

【演奏】
シモン・ゴールドベルク(指揮)
水戸室内管弦楽団
工藤重典(フルート/バッバ作品)

【録音】
1993年4月11日、水戸芸術館コンサートホールATM

私が折に触れて読み返す一冊に、『20世紀の巨人 シモン・ゴールドベルク』という本があります。自分が演奏をする上で指針、というか支えになっている本のひとつと言ってもいいでしょう。ご存知の通り、シモン・ゴールドベルク(1909-1993)はその晩年を日本で過ごし、演奏だけでなく教育に尽力された方です。私は残念ながら実演や講演に接することができなかったのですが、没後発売されたCDや書物などで彼の偉大さ(少々語彙が貧弱かもしれませんが…)を感じているところです。

20世紀の巨人 シモン・ゴールドベルク』に収載されている「箴言」集や、彼から薫陶を受けた方々の話(彼の教え)は、本当に貴重です。「考えはいつも変わるから」と、自身の考えを本にまとめる考えは持たなかったという彼の言葉のひとつひとつは、短いながらも考え抜かれた、示唆に富んだものだと思います。この本を手放すことはまずないと思っています。

こちらから購入できます。

彼の教えを受けた方々のお話にも出てくる演奏(指揮)のひとつが、この水戸室内管弦楽団とのライヴ、彼が亡くなる3ヶ月前の演奏です。

リハーサル初日から彼の音楽づくりに魅了されたという楽員さんたち(日本でも屈指の奏者ばかり、というのはご存知の通り)、「リハーサルを増やして欲しい」と彼にお願いしたのだそうです(彼は、リハーサルの短縮を相談に来たと思ったそうですが)。

バッハにしても、ハイドンやモーツァルトにしても、いわゆる「古楽」系の、ピリオド的な、学問的なアプローチではありません。「ここにあるべきはこのような音」という強い意志が感じられます。というより、「古楽的」とか「ロマン的」といったレッテルを貼ることが全く無駄であるということを思い知らされるような演奏なのです。感情過多でもなく、アクの強さといったものも皆無。作品自体が持つ感情を引き出し、聴き手の感情を喚起する演奏とはこういうものなのか、と(正直、朧げではあるのですが)思い知らされます。ぜひ生で聴いてみたかった…。

新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮したCD(シューベルトの『交響曲第5番』とシューマンの『第4番』)について、そして彼の(晩年の)ヴァイオリン演奏の録音についても、今後取り上げてみようと思います。

サン=サーンス『動物の謝肉祭』他:根本英子(ピアノ)他

2021年4月3日 記

こちらから購入できます

【曲目】
サン=サーンス : 動物の謝肉祭《動物学的大幻想曲》 (ルシアン・ガーバンによる連弾版)
ゲイリー・ショッカー : ラブバード
クリフォード・ベンソン : アラベスク
ロッシーニ : 「泥棒かささぎ」序曲
当摩泰久 : フルートとピアノのための「Green」
團伊玖磨 : 「わがうた」より「ひぐらし」
当摩泰久 : 「さぷりエクササイズ」(黒河好子)より ネコ/ウシ/サカサマカッコウ
クリフォード・ベンソン : 小さなパロディ
メキシコ民謡(尾尻雅弘 編) : ラ・クカラーチャ
山田耕筰(当摩泰久 編) : 「赤とんぼ」

【演奏】
根本英子(ピアノ) / ラファエル・ゲーラ(ピアノ) / 三舩優子(ピアノ) / 当摩泰久(ピアノ)
尾尻雅弘(ギター) / 古川仁美(フルート、ピッコロ) / 岩出敏子(ソプラノ)

「CD作ったから送るね!」と連絡が入ったのは2019年の春先、これまで「伴奏者」として彼女がクレジットされたCDはあったのですが、今回は堂々、自身のアルバムではないですか!!いやぁ、目出度い!!

根本英子(以下「英子」)は大学の同級生。専攻も違えば出身地も全く違います。共通の友人がいたわけでもないので、知り合うきっかけというのはほとんど転がっていなかったのですが、ひょんなことから知り合うことになります。

どこか波長が合ったのでしょう、現在でも付き合いの続く数少ない同級生のひとりです。それこそ、CDのライナー・ノーツ(ここには、これまで知らなかった英子がたくさん顔を出しています。逆に私しか知らない英子の顔もあるのですが…笑)に寄せられている文章にもある通り「唯一無二の存在」と言ってもいいでしょう。
(北九州市内で勤務していた頃、「今(仕事で)熊本にいるけど、これから来ない?」と電話してきて私を困惑させたり(すぐに行ける距離と思っていたようです。まぁ、九州人でない限り仕方のないことですが)、私が仕事で上京した際、行きつけとはいえ九州料理がメインの居酒屋でもてなしてくれたのは、後にも先にも英子だけです…笑)

実は、英子と音楽について深く話した記憶もなければ(と言ったら怒られるか…)、彼女の演奏にいつも接していたわけでもないのです。おそらく学生時代は試験(とは言っても「グループ・コンサート」といって公開されていました)でグラナドスの『ゴイェスカス 〜第1曲』を聴いたくらいですし、10年ほど前宮崎で、このCDにも参加されている古川仁美さんとお弟子さんのコンサートに伴奏者として出演したのを聴いたくらいか…。

おそらく、「音楽どっぷり」の関係ではなかったからこそここまで付き合いが続いているのかもしれない、と思っています。しかし、やはり音楽がなければ続いていなかったでしょう。何度か持ちかけられた無理難題のおかげで、私も随分勉強することができたのは確かですし、違う世界を見せてもらったことも大きな刺激になりました。

英子の強みは、「クラシック」一色に染まっていないことでしょう。実際、ロックも演りますし、篠笛の名取でもあります(が、いずれも直に聴いたことはない…笑)。自身がライナー・ノーツに寄せた「自叙伝」を読むと、「ロックな生き方しているな…」と改めて思う次第。そして、「そりゃ、たくさんの仲間に恵まれるはずだよ」とも。
(そうそう、筆(書道の方です)を持たせると、これまた見事なのですよ。)


自由であり、正直であり、気遣いの人。それが根本英子なのです。この楽しいCDにはそれら(“英子○十年分の人生”と言ってもいいでしょう)が全部詰まっています。
自身のアルバムなのですが、ソロはクリフォード・ベンソン作曲の2曲のみというのもいかにも英子らしい。

身近な者の演奏も少し時間を置けば冷静にレビューできるのではないかと思っていたのですが、ここまで書いてみると、どうも難しいようです。

ですから参考までに…、2019年の『レコード芸術』誌9月号にこのCDは取り上げられ、2名の評者はいずれも「準推薦」盤と評価されています。いやいや、誇らしいです。

きっと、英子がこの一枚で終わることはないでしょう。まだまだ何かをやってくれそうですし、それを期待しています。

マーラー『 交響曲第2番:復活』:ロリン・マゼール 指揮/読売日本交響楽団 他

2019年5月 記

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

マーラー: 交響曲第2番「復活」

指揮:ロリン・マゼール 

演奏: 読売日本交響楽団  片岡啓子(ソプラノ)  伊原直子(アルト)  武蔵野音楽大学合唱団

遂に出たか!という気持ちでいっぱいです。

1987年5月のライブ録音、二日に亘って開催された読売日本交響楽団創立25周年記念演奏会(&定期演奏会)の2日目の記録です。

マゼールが初めて日本のオーケストラを指揮するということで、当時随分話題になりました。

実は、私は「合唱団」の一員として参加しております。私は大学では「音楽学」を専攻していたのですが、合唱の授業は声楽のクラスと一緒でした(「男声」が少ないため、ピアノ専攻の男子学生などもこのクラスでした)。私は、合唱が「選択授業」だったのですが、前年度の終わりに「マゼールと“復活”!」と聞いていたので迷わず選択したのです(笑)ちなみに合唱団はこの年12月に読響(フリューベック・デ・ブルゴス指揮)でオルフの『カルミナ・ブラーナ』の演奏にも参加しています(全編暗譜だったのは辛かった…笑)。

合唱は第5楽章のみですが、最初からステージに。私はほぼ真正面に位置していました。マゼールの指揮を終始見つめておりました(正面から彼の指揮を見る機会なんてそうそうないですから)。

さて、このCDは一聴すれば分かる通り、本来はCD販売を目的にしていなかった録音です。音質は、マスター・テープの経年劣化のためでしょうか、あまり良いとは言えません。

マイクはおそらく、ステージ前方(指揮者の上?)に一本だけでしょう。しかも、ホール内の残響までは拾いきれていないので、演奏の「キズ」も結構ムキ出しだったりします。が、さすがマゼール、それを補って余りあるほどの「熱量」、ポテンシャルがこの演奏からは感じられます。やはり、マゼールはどのようなオケを指揮してもマゼールでしかないのです。

指揮者近くのマイクのみ、とうことで、「マゼールにはこんな風に聴こえていたのでは?」という気持ちにもなりますし、時々聴こえる息づかいは、マゼール自身のそれではないかとも思え、それだけでも面白い、というか貴重な記録です。

実は、公演初日で合唱は終盤に乱れてしまいました。このCDに記録してある2日目、マゼールは前日乱れた部分の指揮を大きく変えてまで私たちを導いてくれました。

後日、マゼールの通訳をなさった方が、このCDに記録してある2日目の演奏後にマゼールが「今日は本当に合唱が素晴らしかった」と言っていた、と大学宛にお手紙をくださったとのこと。光栄なことです。が、これは「マゼール・マジック」なのですよ(それはすでにリハーサルの時から現れていました。学習院のホールで行われた「オケ合わせ」は、ドイツ語の発音を若干修正した程度で、確か一回通した程度で終わったはずです)。

「マゼールはマゼールでしかない!」そんな記録です。

パヌフニク『Symphonic Works Vol.4』:ウカシュ・ボロヴィチ 指揮 /ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

2021年3月23日 記

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

『アンジェイ・パヌフニク:Symphonic Works Vol.4』
【曲目】
1. 交響曲 第2番「悲歌の交響曲」
2. 交響曲 第3番「神聖な交響曲」
3. 交響曲 第10番
【演奏】
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)

この5月、アンジェイ・パヌフニク(1914~1991)の『交響曲第3番』がNHK交響楽団の公演で取り上げられるようです(尾高忠明指揮)。

この作曲家については、日本ではあまり知られているとは思えないのですが(同じポーランドの、同世代のルトスワフスキと比しても)、この不安の時代に彼の作品がどう受け止められるかは注目です。

彼の生涯については、こちらのサイトに簡潔にまとめてありますので、ぜひ!

私の「パヌフニク体験」は学生時代に買った一枚のレコードから始まります。

ボストン交響楽団創立100周年記念委嘱作品2曲を収録したレコード(小澤征爾指揮)です。私は、セッションズの作品が目的で購入したのですが、カップリングされていたパヌフニクの『シンフォニア・ヴォティーヴァ(交響曲第8番)』の方にすっかり魅了されてしまいました。それから、パヌフニク作品が収録されたCDを買い求めていくことになるのですが、特に彼自身が指揮したものは繰り返し聴いてきました。

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

独自の語法(確か、自らの音楽語法について書いた著書もあると思います)は、盟友でもあったルトスワフスキとは一味も二味も違ったものですが(”不確定”要素や実験的要素は皆無で、決して難解な音楽ではありません)、やはり、暗い時代を生き抜いた人の魂の叫びというものを感じざるを得ません。しかし、世の中を冷静に見つめる目、精神性というものも同時に感じます。そして、時折見える優しげな語り口の中には、ある種「冷徹さ」のようなものさえ見え隠れしているようにも思え、少々気持ちが重たくなることも…

ここに挙げた録音は、パヌフニクの没後に収録されたものですが、彼自身の指揮による録音ばかりで『交響曲第3番』を聴いてきた私にとっては、作品の持つ精神性がより際立った演奏になっているように思います。『第2番』、『第10番』も同様に高い精神性と冷徹さを感じます。

今年は没後30周年。時間を作って、しばらく聴いていなかった彼の作品群に耳を傾けてみようと思っています。

ベートーヴェン『ソナタ集』(1969年ベルリン・ライヴ): ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

2021年3月26日 記

こちらから購入できます {TOWER RECORDS}

ベートーヴェン                                  ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 Op.28「田園」
ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
              ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109
【演奏】
ヴィルヘルム・バックハウス(P;ベヒシュタインE)
               1969年4月18日 ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)

バックハウスといえば、「鍵盤の獅子王」などと形容されているようですが、私にはどうもそう思えないのです。私が愛聴している多くのバックハウスの録音が晩年のものであることも影響しているのかもしれませんが、「剛毅なダイナミズム」といったものを彼の演奏から感じることはそう多くはないのです。

小手先でコロコロと表情を変えるようなことはなく、感情に溺れることもない。かと言って理知的ともいえない、理屈っぽいわけでもない…。しかし、何か確信に満ちたものを感じます。

ここに挙げたのは、亡くなる3ヶ月ほど前にベルリンで行なったコンサートのライヴ。これほど生気ある、そして確信に満ちあふれたベートーヴェンを聴かされると、思わず背筋が伸びてしまいそうです。

(そうそう、今日はバックハウウスの誕生日です。)

ちなみに、私のそのほかの愛聴盤は以下の通りです。

1966年ザルツブルク・リサイタル(廃盤)

1968年ザルツブルク(モーツァルト27番・ブラームス2番)

1968年ザルツブルク・リサイタル(廃盤)

ブルックナー『交響曲第4番』:下野竜也 指揮/広島交響楽団

2021年3月29日 記

購入はこちらから {TOWER RECORDS}

下野竜也と広島交響楽団によるブルックナーの交響曲シリーズ第2弾。

ひと言で言い表すのは難しいのですが、とても「人間味あふれる」ブルックナーでしょうか…? 第1弾の『交響曲第5番』(これは会場でも聴きました)の時も同じように感じました。

「自然や神を賛美した」と言われるブルックナー。聴く側はそこ(演奏)に崇高なものを求めて、そこに神を見ようとするかもしれませんが、この下野&広響の演奏に接すると、「人間ブルックナー」が現れてくるように思えるのです。ブルックナー自身が朴訥と、少しばかり不器用に(言うまでもないことですが、演奏は決して不器用ではありません、念のため)何かを語っている(自然に、神に…?)かのような…。

これまで接してきたいくつかの演奏とは全く違います。かと言って、決して奇をてらったものでもありません。あくまでも真摯に、正直に、純粋に作品に向き合った演奏だと思っています。

そう言えば、以前、朝比奈隆やチェリビダッケを例に『信仰と音楽』について書いたことがあります。その最後に記した朝比奈の言葉を、下野&広響の演奏は思い出させてくれます。